第14回 近赤外国際会議のご報告

 

 (NIR)の国際会議がありましたのでご報告します。

会議名称  NIR-2009 第14回近赤外国際会議

 (NIR-2009 Breaking the Dawn The 14th International Conference on Near Infrared spectroscopy)

場  所  バンコクアマリウォーターゲートホテル      
日  時  11月7日-13日(会議期間は7-16日)
参加者  443名 参加国数34ヶ国 参加国の内訳は、主催国であるタイ国が148名、次い で日本から47名、 中国32名、アメリカ29名、オーストラ リア22名、次いでEU加盟国、韓国等の順でした。

会議では、さまざまな分野での研究結果や応用事例の発表 があり、もはやBreaking the Dawnのサブタイトルがつけられているのは、いささかの違和感がありました。また、経済発展 めざましい中国からは、日本に次いでたくさんの出席者があり ました。

 弊社が販売している米国のユニティサイエンティフィック社は、同会議のスポンサーとなりスペクトラスター2500Xや2400Dを展示し、大変にぎわいを見せていました。2500Xは680~ 2500nmを1.2秒でスキャニングするタイプで、このような低波長 から高波長までスキャニングする最新機種は他にはありません。 また耐振動、防塵、防湿構造、パソコン不要の仕様も他にはなく過酷な環境下でも使用に耐えうるため工場内で使用するには最適です。

 この会議で最高の賞であるトーマスハッシュフィールド賞は、食品総合研究所の河野澄夫先生が受賞されました。タイトルは「How to get a beautiful spectra」です。

 1987年より始まったNIRを用いた果物の評価試験法の開発は、桃から始まり、その後種種の試料測定法を研究・開発してきた中で、ケモメトリックスの働きは大変重要ではあるが、検量線作成前にさまざまな温度試料のスペクトルをとることにより、温度変化に影響の受けない検量線作成のお話は会議の参加者たちに強い印象を与えたように思いました。

 さて、次回第15回は来年、南アフリカのケープタウンの予定ですが、さらなる発展した会議になることでしょう。


近赤外分析計スペクトラスター2500XRTW (SpectraStar RTW)の販売を開始いたしました。

 近赤外分析計スペクトラスターは、近赤外分析計で定評のあったインフラライザーの後継機として開発されました。今回新たに波長範囲680nmから2500nmをカバーするスペクトラ スター2500XRTWが新登場しました。

 豊富なサンプリングデバイスと堅牢性に加えて低波長(680nm)より測定可能なSSRTWは検量線移設ソフトTransStarと組み合わせることで、従来のあらゆるメーカーの近赤外分析計の検量線を、手分析なしに移設することが可能です。


改正土壌汚染対策法に対応したフッ素、シアンの自動化学分析装置

オートアナライザーSTAT・FCN

 

 新登場改正土壌汚染対策法に対応できるフッ素、シアン自動化学 分析装置STAT・FCN は新メソッドの開発によりシアン、フッ素などの蒸留項目を1台で試薬を切り替えることで1台の装置で複数の分析が可能なことから、装置導入のイニシャルコスト を下げることができます。また土壌汚染対策の土壌溶出液の他に、地下水、工場排水などの分析も可能です。

 

特徴

1. 1時間に約20サンプルを分析可能。

2. JIS法に準拠。煩雑な蒸留も自動で行える。

3. 40本掛けのオートサンプラーを標準装備。

4. サンプル、試薬、廃液が非常に少量。

5. サンプラーと本体の設置スペースは、横幅約100cmと非常 にコンパクト。

6. 試薬を切り替えてフッ素、シアンが測定可能。

※弊社のオートアナライザー連続流れ分析装置は前処理装置(蒸留・オートクレーブ)を含めたシステムでJIS化を目指しています。

 

姉妹品 オートアナライザーSTAT全窒素・全リン

上下水道局の水質管理に最適です!

 


オンライン分析計V型シリーズ

シアン・フッ素・フェノール等の連続モニターシステム

開発の背景

 水質環境規制・飲料水の安全監視に対応すべく開発された高感度・高精度の連続水質監視モニター装置です。

 ビーエルテック社の連続流れ分析技法(Cntinuous Flow Analsis CFA)を連続監視モニターに応用した最新型水質監視モニター装置で、JIS法に準拠したシアン・フッ素・フェノール等の連続蒸留法と比色分析法を採用しているため、妨害物イオンの影響を受けない測定が可能です。

特 長

◆ 世界で認められた連続流れ分析技法を用いたモニター装置

◆ 高感度・高精度なJIS準拠の比色分析法を採用

◆ 長期安定性に優れた堅牢な設計

◆ 連続蒸留装置(シアン・フッ素・フェノール等)を組み込んだ比色法

用 途

◆ 工場排水の監視

◆ 湖沼・河川の水質監視

◆ 飲料水の水質監視

◆ 下水道設備のモニタリング

◆ 工程管理 

分析項目とシステム

◇ 連続蒸留システム組み込み型連続水質監視モニター

  シアン・フッ素・フェノール

◇ 全窒素・全リン連続水質監視モニター

  銅カドミ還元カラムを用いた全窒素測定により海水や汽水域の全窒素・全リンの測定が可能です。

◇ 栄養塩連続モニター

  硝酸・亜硝酸・アンモニア・リン酸のうち2項目同時測定

◇ その他の測定項目

  ホウ素・シリカ・六価クロム・アルカリ度・アミノ態窒素・糖・ヒドラ ジン・硬度等

◇ 地球温暖化調査項目

  海水の炭酸ガス濃度・アルカリ度の船上オンライン分析計


第4回コントロールサーベイ(精度管理)のご案内

 

 平素は特別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 弊社では2007年よりオートアナライザーをご使用の皆様に対し、外部精度管理(検査室間精度管理)の一つであるコントロールサーベイを実施しております。

 本年度も5月中頃に参加費無料で「第4回コントロールサーベイ」 を実施させていただく運びになっておりますので、ご多忙のこととは存じますがよろしくお願いします。

 コントロールサーベイは、その結果に対して全国の他施設との比較、測定機器の精度管理、分析技術の向上を計れることからご参加頂ける皆様に於かれましても非常に意味のあるものと考えます。参加したい項目、参加したい試料だけのお申し込みも受け付けておりますので、ご遠慮なくご参加下さい。結果は、ご報告頂いた値を統計処理し、施設ごとに平均値、Zスコア、全国比較図、比較表等を添付してお送りさせて頂く予定です。

 

 参加対象項目は、調製試料で全窒素、全リン、フッ素化合物、シアン化合物、フェノール類となっておりますが、その他に環境水および排水の試料では、上記項目の他に栄養塩類(硝酸態窒素、亜硝酸態窒素、リン酸態リン、アンモニア態窒素、ケイ酸態ケイ素) の測定も可能となっております。

 今年度は、海水、河川水の他に生活排水(高濃度、低濃度)の試料も取り入れることで、より幅広い試料間での精度管理の比較が行えるものと考えております。またこれら試料につきましては、栄養塩類のみの参加も受け付けております。本試料は、株式会社環境総合テクノス(KANSO)様にご協力頂き、オートクレイブ処理を行ったものを使用していることから、試料の品質も保証できるものとなっております。

 

 受付期限は2010年3月31日までとなっておりますが、数量に余裕があるようであれば追加で参加を受け付けます。参加を希望される施設は、弊社ウェブサイト(https://www.bl-tec.co.jp/)でご確認頂くか、直接電話にてご連絡下さい。

 

 その他ご不明な点がありましたら、弊社にお問い合わせ下さい。

 TEL 03-5847-0252 FAX 03-5847-0255


オートアナライザーご使用のお客様へ

 

 弊社では、オートアナライザーの精度を保つ為の、保守及び定期点検サービスを承っております。メンテナンスサービスは弊社の専門技術者がお伺いして、装置のアフターサービスをいたします。

 アフターサービス・メンテナンスについての、お問い合わせ(サービス内容・価格等)は弊社技術部までお問い合わせください。

 (弊社のアフターサービス担当者は、ポンプチューブやトランスミッ ションチューブの交換まで行うトータルなメンテナンスが可能です。)

発行/ビーエルテック株式会社